國學院大學博物館学研究室は、元佐渡博物館館長の高藤一郎平氏の協力を得て、令和2年(2020)から新潟県佐渡市にある佐渡国小木民俗博物館と地域協働研究プロジェクトを開始しました。佐渡国小木民俗博物館は、重要伝統的建造物群保存地区である佐渡市宿根木地区にある博物館で、昭和45年(1970)に民俗学者宮本常一の提言・指導により設置されました。館の施設は大正9年(1920)に建てられた旧宿根木小学校(佐渡市指定有形文化財)が使われています。
現在、国の国指定有形民俗文化財を含む約3万点の漁具・民具が保管・公開されていますが、館蔵資料の目録化が遅れています。そこで研究室では、博物館と地域の活性化に資する第一歩として、館蔵資料を再整理し、資料のクリーニングと目録の作成を始めました。