研究報告
本研究では土器編年の精度の高い関東・甲信地方を対象として、最も地域的特徴を有する石鏃を中心とする押圧剥離系列の石器群について、技術形態学的視点から石材ごとに石器群の製作工程の検討、時空的単位としての型式設定、本地域の広域編年網を整備を行い、完成した編年案を基にしたデータベースを作成しています。
データベースは、縄文社会の重層的理解と研究基盤を充実させることを目的として公開を行っています。
データベースは下記のリンクからご覧になれます。
石鏃データベース
関東甲信地方の石鏃編年表(仮製)
平成29年4月10日時点における、本研究において作成した石鏃編年表です。図をクリックするとPDFファイルで表示します。
石鏃例:柳久保型、十三菩提技法、桧の木型、安通型、茅野型、御社宮司型
中野谷AZ1式、中野谷AZ2式(石鏃データベース)
論文・学会発表など
大工原豊「中峠遺跡第6次調査石器群について」『下総考古学』23号 平成26年5月
建石徹・大工原豊・二宮修治「中峠遺跡第6次調査出土黒曜石資料の産地分析」『下総考古学』23号 平成26年5月
大工原豊「群馬県域における石鏃の型式について」青山考古学会研究発表会(平成26年6月28日)
建石徹・大工原豊・二宮修治「頭無遺跡・柳久保遺跡の縄文石器図化作業」
『年報第44集・平成25年度文化財調査報告書』前橋市教育委員会事務局文化財保護課 平成26年7月
大工原豊「石鏃の出現について」
『岩宿フォーラム 2014 /シンポジウム 石器の変遷と時代の変革―旧石器から縄文石器へ― 予稿集』 平成26年11月
大工原豊「茅野型石鏃の研究」『資源環境と人類』第6号 平成28年3月
( 明治大学黒耀石研究センターのページを開きます。ページ下部からPDFファイルをダウンロードできます。)
大工原豊「安通型石鏃の研究」『青山考古』第31・32号合併号 平成28年3月