研究者紹介
大工原 豊
明治大学黒耀石研究センター員・國學院大學兼任講師・國學院大學研究開発推進機構共同研究員
1961年群馬県生まれ。國學院大學大学院博士課程後期単位取得退学。博士(歴史学)。安中市教育委員会企画管理係長(文化財保護主事・学芸員)を経て現職。専門は旧石器・縄文石器の研究とランドスケープ研究。特に、最近は縄文時代の流通システムに関心があり、黒曜石や硬質頁岩製の石器の流通と型式変容の問題などについて研究を継続中。また、岩宿フォーラム実行委員会のメンバーとして、群馬地域の旧石器研究を行う。2012年より明治大学黒耀石研究センター員。
研究業績
大工原豊編 2003『ストーンロード—縄文時代の黒曜石交易—』 安中市ふるさと学習館
小菅将夫・大工原豊・麻生敏隆 2004『群馬の旧石器』 みやま文庫
大工原豊『縄文石器研究序論』2008 六一書房(学位論文)
大工原豊編 2008『ストーンツールズ—縄文石器の世界—』 安中市ふるさと学習館
大工原豊 2001「縄文時代前期における黒曜石流通の転換—群馬から山梨へ—」『山梨県考古学会誌』第12号 山梨県考古学会 pp.163~167
石坂茂・大工原豊 2001「群馬県における縄文時代集落の諸様相」『第1回研究集会 列島における縄文時代集落の諸様相』 縄文時代文化研究会 pp.183~247
大工原豊 2002「黒曜石を巡る社会—前期の北関東・中部地域—」『縄文社会論(上)』 同成社 pp.67~131
大工原豊 2002 「南関東における縄文時代前期後半期の黒曜石石器群の流通」『國學院大學考古学資料館研究紀要』第18輯 國學院大學考古学資料館 pp.69~104
大工原豊 2002「縄文石器の数量的把握—定点法の実践例—」『日本情報考古学会第14回大会 発表要旨』 pp.61~68
大工原豊 2003『模倣と模造—硬質頁岩製石匙・石槍の流通と型式変容—』『縄文時代』第14号 縄文時代文化研究会 pp.1~29
大工原豊 2004「配石記念物の生み出す景観と二至二分」『考古学ジャーナル』№513 pp.16~19
大工原豊 2004「打製石斧の製作技術について—製作実験を通して—」『石器づくりの実験考古学』学生社 pp.137~146
大工原豊 2005「黒曜石流通の多様性と研究視点」『考古学ジャーナル』№525 pp.3~4
大工原豊 2006「縄文時代後・晩期の局部磨製石鏃—縄文石器の型式変化に関する研究—」『縄文時代』第17号 縄文時代文化研究会 pp.23~50
大工原豊 2007「黒曜石交易システム—関東・中部地方の様相—」『縄文時代の考古学6』同成社 pp.164~177
大工原豊 2008「儀器化された石匙・石槍—縄文時代前期の関東地方の様相を中心として—」『考古学ジャーナル』№578 pp.5~9
大工原豊 2009「縄文ランドスケープ—ヤマと二至二分の関係を中心として—」『季刊東北学』第20号 東北芸術工科大学東北文化センター pp.99~113
大工原豊 2011「縄文文時代における黒曜石の利用と展開—北関東の様相を中心として—」『日本考古学協会2011年度栃木大会発表資料集』pp.35~46
大工原豊 2012「縄文ランドスケープと古墳ランドスケープ—群馬における景観考古学の可能性—」『第1期群馬学センターリサーチフェロー研究報告集』群馬県立女子大学群馬学センター pp.3~12
大工原豊 2012「縄文石器の概念と時空的範囲」『季刊考古学』第119号 雄山閣 pp.14~18
大工原豊 2012「威信財としての縄文石器」『季刊考古学』第119号 雄山閣 pp.19~24
大工原豊 2012「後・晩期の局部磨製石鏃—関東型と中部型—」『季刊考古学』第119号 雄山閣 pp.61~65
大工原豊 2012「大形石棒の製作と流通—北関東における火成岩製石棒の製作と流通を中心として—」『縄文人の石神』六一書房 pp.26~53
大工原豊 2013「縄文石器研究の意義」『考古学ジャーナル』No.637 ニューサイエンス社 pp.3~6
大工原豊 2013「中越式及び併行期の黒曜石の流通—関東・中部地方の黒曜石の流通について—」『山梨県考古学協会2013年度研究集会 縄文前期前葉の甲信地域—山梨からみた中越式期— 資料集』山梨県考古学協会 pp.190-195
建石徹・大工原豊・佐野隆・千葉毅・二宮修治「板橋遺跡出土黒曜石資料の産地分析」『同上』同上 pp.203-210
大工原豊 2014「縄文ランドスケープ—縄文人の視線の先を追う—」『遺跡・遺物の語りを探る』玉川大学出版部 pp.62-112
大工原豊 2014「縄文時代前期の黒曜石の流通—北関東の黒曜石流通の変遷を中心として—」『リバティアカデミーブックレット23 黒曜石をめぐるヒトと資源利用 PART3』明治大学リバティアカデミー pp.33-46,49-50
大工原豊 2014「中峠遺跡第6次調査の石器群について」『下総考古学』23 下総考古学研究会 pp.151-157
建石徹・大工原豊・二宮修治 2014「中峠遺跡第6次調査出土黒曜石資料の産地分析」『同上』同上 pp.158-159
大工原豊 2014「頭無遺跡・柳久保遺跡出土の石鏃について」『年報第44集 平成25年度文化財調査報告書』前橋市教育委員会文化財保護課 pp.88-90
建石徹・大工原豊・二宮修治 2014「前橋市内遺跡出土黒曜石資料の産地分析」『同上』同上 pp.90-93
大工原豊・設楽博己・長井正欣・浅間陽・福田貫之 2014『西新井遺跡第4地点』前橋市教育委員会・毛野考古学研究所
大工原豊 2014「石鏃の出現について」『岩宿フォーラム2014/シンポジウム 石器の変遷と時代の変革—旧石器から縄文石器へ—』岩宿博物館・岩宿フォーラム実行委員会 pp.75-85
建石徹・大工原豊・二宮修治 2015「砂井戸遺跡第1号列石出土黒曜石資料の産地分析」『塩川砂井戸遺跡』(公財)群馬県埋蔵文化財調査事業団 pp.124-128
建石徹・大工原豊・二宮修治 2015「青柳宿上遺跡出土黒曜石資料の産地分析」『引切塚遺跡・青柳宿上遺跡』(公財)群馬県埋蔵文化財調査事業団 pp.234-237
北川和秀・熊倉浩靖・時枝努・大工原豊 2015「第21回群馬学連続シンポジウム 上毛三山の謎に挑む」『群馬学連続シンポジウム 群馬学の確立に向けて 6』上毛新聞社 pp.8-51
大工原豊 2015「安通型石鏃の研究—群馬地域の後・晩期の石鏃型式—」『青山考古』第31号 青山考古学会 pp.1-18